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「やれやれ。無事のようだな。」

怪物に火炎を放った男は言った。
聡はその男の顔を見た。その男は聡の知っている人だった。

それは堀川直弘。
以前、聡が出会った霊である。(26~29話に登場)

「久しぶりだな。聡!!」

「あ・・・ああ。ところでさっきの怪物はなんだったんだ?」

「あれは、いわゆる悪霊というやつだ。他の霊を取り込んで大きくなる・・・・。」

「そっかぁ。ありがとな。」

「おう。」

と、そのとき少女が目を覚ました。

「・・・・あ・・・・あれ?ここは・・・・・」

少女は意識が朦朧としていたが徐々に回復した。

「具合は大丈夫か?」

聡は少女に言った。

「うん、大丈夫。助けてくれてありがとう。」

「いや、俺は何もしてないよ。助けてくれたのは、あのお兄ちゃんだよ。」

聡は直弘を指差した。

「とにかくありがとう。お兄ちゃんたち。」

一段落着くと、少女は生きていたころの家族や
友達との思い出について二人に語った。

大好きな人に伝えたいことが伝えられず不治の病で死んで
いったため心残りがあると言う。

本当は誰かを待っているのではなく
そうした心残りがあるためずっと病院に留まっていたという。
外に出るのは怖く、とても心細い。その感情が少女を病院の中へ孤立させている。

「俺らに何かできないかな。」と直弘は少女のためにも真剣に考える。

そのとき、聡は、
「今から行こうぜ。俺らも一緒についていってあげるから。」と、切り出した。

ということで、聡と直弘はこれをきいて少女の力になると決めた。

「みんな、ありがとう。」

三人は病院の壁をすり抜け、外へ出た。
少女にとっては、外に出たのはいついらいなのだろうか。

少女の表情が活き活きしている。外の新鮮な空気が少女の髪をなびかせる。

少女が生前、仲の良かった友達の家を訪れては言いたかったこと、
誤りたかったこと、自分の夢などを言い聞かせた。

そして最後にお別れの挨拶を言って外に出た。

少女は友達全員と別れの挨拶をした後で最後にその少女の家を訪れた。
両親や兄弟は眠っている。久々に家族のやさしい表情を見て少女は落ち着く。

最後に両親を見て少女は、お別れの挨拶をした。

「私を産んでくれてありがとう。短かったけど、とても楽しかったよ。
・・・・・さようなら・・・・・・。」

その言葉を言い残し、外に出た。少女は涙を流していた。

外に出た少女は聡と直弘に言った。

「一緒にきてきれてありがとう。おかげで伝えたい人に伝えることが
できた。本当にありがとう・・・・・。」

少女は幸せそうな笑みを浮かべながら徐々に消えていった・・・・・。
ただ新鮮な空気だけが流れていく・・・・・。

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