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椎名真奈美の姿に変身した俺は彼女の学校の制服に着替え、鞄を持ち、
この廃ビルを後にした。

外を出て久々の日の光にあたりながら不気味に微笑んだ。

「へへっ、こんなにも上手くいくとはな。」

俺は彼女に成りすまして学校へ向かった。思えば、ここまでくるのに苦難の連続だった。




10年前までは、この建物は研究施設だった。そこでは政府の密名を受け、
生物の生体実験を行い、他国に戦争を仕掛けるための生体兵器の開発にとどめていた。

だが、事情が変わり政府によりこの研究施設は止む無く閉鎖され、研究員が次々と
去っていった。

この研究施設の主任だった俺はすべての責任を負わされた。

俺は自殺しようと開発中の生体兵器に使われる薬を飲んだ。ビーカーにある
紫色の液体をすべて飲み干す。

ゴクッ、ゴクッ!!

「ぐああああああっ!!!」

俺は苦しみ始めた。死ぬほどの激痛が俺の身体全身に襲った。
心臓の心拍数があがり、身体全体が熱くなり、このまま身体が破裂してしまうのか
と思った。

俺はいつしか意識を失っていた。

数時間後・・・・・いや、数日が経った頃だろうか。
俺は再び意識を取り戻した。

だが、俺は目覚めたすぐに自分の身体の異変に気がついた。

手足はネズミのような灰色に変わり、お尻にはネズミの尻尾がついていた。
鏡で確認すると、そこには変わり果てた俺の姿があった。

体系は人間なのだが顔や胴体、手足はネズミそのものになっていた。

この薬品の主な原料はネズミのDNAだった。
これを飲んだことにより、姿形がネズミのようになったのだろう。

それはこの薬が今後、『変身薬』として活用できると思い、その日から来る日も来る日も
その『変身薬』を開発するための研究を続けた。

辺りにいる溝鼠を捕まえてはそれを実験体にして薬品の効能を確かめていた。
どうしてもそれを捕まえることのできなかったときは自分自身の身体で
実験した。その度に苦しい痛みが伴った。

それから3年後のことである。この建物の再建設が計画された。

だが、俺としてこの計画をなんとか中止させたかった。
1階から3階まで麻痺薬を散布させ、人が入ってこないようした。

そのおかげで周囲には誰も近寄らなくなった。再建設する計画も
見送りすることとなった。

そうして俺はひたすら研究に着手することができた。研究を進めるごとに
『変身薬』の完成度は高くなった。

だが、さらに5年後、再び、再建設の話が持ち上がった。
政府の人間が数名マスクなどを被り、この建物に入る。俺はちょうどネズミではなく
人間の実験体がほしかったので彼らをわざと招き入れたのである。

彼らが7階についた研究室についたとき、俺は睡眠薬を空気に散布しておいた。
その睡眠薬は特殊であり、マスクを被っただけでは効果がない。

彼らはすぐに催眠にかかってしまった。

俺はあらかじめ予防しておいたため睡眠にはかからない。

彼らを研究室に連れてきて薬を投与する。彼らの血液を取って特殊な液体につける。
それをまた別の人間に注射するとその人と同じ顔、身体に変化した。

初めて人間の身体でこの薬の成功が確認できたのだ。

俺は自分でそれを確かめるためにも自分の身体に投与してみた。
すると、最初は苦しんだが徐々に変化していった。

徐々に俺は人間の顔・・・・・・政府の人間の一人に変身することが出来た。
今まではネズミに近い姿をしており、外に出ることは出来なかった。

だが、人間の姿に再び戻ることで自由に外に出ることが出来た。

俺は彼らが用済みになり、毒薬を投与して始末した。
その日から俺は外に出て近くを通っている犬、猫などの動物や人間を実験体として
利用し始めた。薬の精度をあげるための研究である。

その研究が続き、改良を重ね、今のような『変身薬』が完成した。
人の血液を奪って紫色の特殊な液体につけて数分間混ぜ合わせる。すると、血液よりも鮮
やかな赤い液体に変わり、それを注射するとその人間に姿を変えることが出来る。

数年前までは2、3時間という短時間で効き目がなくなり、元の姿に戻って
しまったが今となっては、その薬を投与すると、永続的にその姿を保持することができる。
しかし、自分のDNAの入った『変身薬』を飲まないと再び元の姿へは戻らない。

俺はそんな『変身薬』を最近になって出来上がったのだが、そろそろこの建物から離れな
いといけない。政府に付け狙われるのもそうだが、そろそろ人間並みの生活を満喫したい
と思っていた。

そんな矢先にこの少女・・・・・・椎名真奈美がこの建物の近くを横切ったのだ。
俺は入り口のほうで待ち構え、彼女を背後から狙った。

睡眠薬を嗅がせ、気絶させて地下1階にある小研究室まで運んだ。
この建物は9階建て(地下1階がある)で1階ごとに研究室が設けられている。
最近では地下1階にある研究室を利用している。

そうして彼女から血液を奪い、彼女になる『変身薬』を自分の身体に投与した。
すると、その少女に姿が変わり、実験は見事成功した。

今までは成人男性しか実験しておらず、女子供は初めてだった。

白衣やその下の服を脱ぎ、少女の身に着けていたセーラー服、下着を取り付ける。

そうして俺はこの新しい姿で外に出た。
久々に浴びた太陽の光が俺に対して実験の成功を祝うかのように美しく輝いていた・・・・・。


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