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朝方、一人の20代後半くらいの男性が荷物を背負いながらガッカリとした表情で駅の
ほうへ向かって行った。


「あーあ。手がかりなしか。やっぱり噂でしかなかったというわけか」


幽霊がよく出るという噂を聞き付け遥々遠くのほうからやってきたフリーカメラマンの
蛇島立夫(28歳)は収穫が全くなかったため撤収することにした。


立夫は浮かない表情で駅に向かっていると一人のセーラー服を身に付けた可愛らしい少
女が歩いているのが見えた。
その少女は黒髪ロングで温和でやさしく清楚な雰囲気をしており立夫はついつい魅入ら
れてしまった。

「なんて可愛らしい子なんだ。こんな子に出会えるのは中々ないな。・・・・そうだ、あ
のカメラを使って撮影しよう」


立夫は荷物の中から別のカメラを取り出し気づかれないように気配を隠し遠く距離をと
って撮影した。


そのおかげで少女には気づかれずに撮影することができた。


「よし、家に帰ったらさっそく現像しておこう」


立夫はまた違った収穫が得られたということで笑みを浮かべ駅へ行き電車に乗り継ぎ自
宅へ帰って行った。


そして昼ごろ、自宅に着いて部屋に入り少女をうつしたカメラを持ちひとつのボタンを
押すとカメラのレンズ部分から前方に光を放った。


するとそこにはセーラー服を身に付けた黒髪ロングで清楚な雰囲気の少女・・・・・朝
に隠し撮りした少女と手に持っている鞄が出現し横たわっていた。


少女が起きる気配は全くない。
それもそのはず、そこに横たわっているのは魂の入っていない少女の複製品なのだから。


実は立夫の持っているこのカメラは『肉体複製カメラ』といって撮影した人間の肉体と
身に付けている服装・物などをそっくりそのまま複製することができるのだ。


「さてと、お着替えの時間だよ。お嬢ちゃん。うひひ」


立夫はそれを見て怪しく笑みを浮かべて少女に近づき囁いた。