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「うひゃひゃ、観念しな。もう逃げられないぞ」

「お兄ちゃん達と仲良く遊ぼうぜ!!うひひ!!!」

「きゃっ、手を離して!誰か助けてぇ!!」

初夏のとある日の夕方。
人気の全くない路地裏にてセーラー服を着た少女がチンピラ風の男性二人に絡まれていた。
男性のうち20代半ばほどの年齢の男性がその少女の手を掴み逃げられず絶体絶命の状
態となっていた。

「やだっ。離してったらぁ」

少女は必死に抵抗しようとしたのだが男性の強い力により抑えられ無力と化しており無
駄なあがきとなってしまった。少女は初めてのこの体験により恐怖を覚え泣きそうにな
っていた。

だが、そのときだった・・・・。

「そこのあんたたち、何やってるの。止めなさい!」

「ん?誰だ?」

突然、甲高い女の声が二人の男性の耳に響き反射的に声の主のほうを見るとそこには女
子高生の姿があった。

彼女の名前は宮阜亜沙子(みやおか あさこ)。高校2年生。剣道部所属。
真面目で正義感の強い少女である。

亜沙子は偶然にも学校からの帰宅途中、この現場を目撃してしまい見過ごすことができ
ず少女を助けるためにその場に割って入ってきた。

「あんたたち、か弱い女の子相手にそんなことをして恥ずかしくないの?」

「なんだと。舐めやがって!」

「いいぜ。まずはお前から遊んでやるよ!」

二人の男性はズボンのポケットから小型のナイフを取り出し亜沙子に襲いかかった。だ
が亜沙子は見事にそれを交わし近くに落ちてある棍棒を拾い構えながら男性らに攻撃した。

「うぐっ」

「ぐあっ」

それにより二人の男性は気絶してしまい地面に倒れた。

「ふぅー。これで片付いたようね」

「あの・・・・。ありがとうございます。危ない所を助けて頂いて・・・・」

少女は亜沙子を尊敬の眼差しで見ながらお礼を言った。

「いいのよ。これくらい。それより、あなた、怪我はしてない?」

「いえ、大丈夫です。お陰様で・・・・」

「そう。それは良かった。この辺は危ないから気を付けて帰るのよ」

そう言って亜沙子は去って行こうとすると・・・・。

「あの・・・・待ってください。助けて頂いたお礼をさせてください」

「別にいいよ。そんなこと・・・」

「それじゃあ、せめて連絡先を教えてください。お姉さんと仲良くなりたいので・・・」

「それなら別に構わないけど・・・・・」

亜沙子と少女は携帯電話を取り出してお互いの連絡先を交換した。


「うん、これでいいわね」

「わーい、ありがとうございます」

二人はそうしてやり取りをしていると誰かがやってきた。

「心配で来てみればテツもギンもやられちまったようだな。お前さんがやったのか?」

そこには人相の悪い大柄な体系をした中年男性が立っていた。

「ええ。そうよ。あんたもこの人たちの仲間なの?」

亜沙子は警戒しながらその中年男性をじっと見つめて言った。

「ああ。そうだ。随分と俺の子分を可愛がってくれたじゃないか。たっぷりとお礼をし
てやるよ」

中年男性は亜沙子に近づいてきた。

「あなたは逃げなさい」

「で、でも・・・お姉さんが・・・・」

「あたしなら大丈夫・・・・さぁ、行きなさい!」

「うん。ありがとう。お姉さん・・・・」

亜沙子は少女を先に逃がした。

「さぁ、どこからでもかかってきなさい。あたしがあなたを止めてみせるわ」

亜沙子は棍棒を再度手に取り構えた。
だが、彼は構えのポーズも取らない代わりにニヤリと怪しい笑みを浮かべた。

「どうしたの?構えないの?あたしは無益な争いは好まないからそこに気絶している男
性二人を連れて警察に行くなら見逃してあげても良いわよ」

「ほう。見逃してくれるのか。それはありがたいことだね。確かにお前さんは相当身体
を鍛えてるようで見た目の割には力強く勝てる気がしねぇ。だがな・・・・」

すると彼は不気味な表情で笑みを浮かべながら亜沙子に向かってこう言い放った。

『ボディチェンジ!!』と・・・・・・。

それにより亜沙子の意識は徐々に薄れていき再び意識がハッキリしたときには視界が変
化していた・・・・・。
そして前方を見ると一人の少女が怪しい表情を浮かべながらこちらを見て笑っていた。
亜沙子はこの少女の顔に見覚えがあり、それを見た瞬間すぐにハッと気が付き驚愕した。

それは紛れもなく自分自身の顔・身体だったのだ。

「・・・・なっ?どういうこと・・・・なんであたしがそこにいるの?・・・ってあれ
声がなんだかおかしい・・・」

亜沙子は自身の声に違和感に気が付いた。それは低い男性の声だった。
そうして呆気に囚われていると目の前にいる自身が棍棒をしっかりと握りしめ亜沙子の
頭に向けて力強く振り落とした。

「うぐっ・・・・」

亜沙子は訳の分からないまま気絶し地面に倒れた・・・。




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